「さあ、いよいよ本格的に起業する準備を開始しよう」
そう思った時に、どのような準備をすれば良いかを迷いませんか?
もちろん、起業したい業種によっても起業準備の内容が違いますし、
その人の今までの経験や知識によっても準備する内容が違ってくるでしょう。
今回は、私たち「会社設立サポーターズ」のマーケティングのコンサルタントによる、マーケティングの視点からの起業チェックリストという形で、ご紹介していきましょう。
起業チェックリストの確認
どのような業種であろうと、マーケティングでは3Cと4Pが基本です。
3Cとは、顧客(Customer)・競合(Competitor)・自社(Company)を表し、4Pとは、商品(Product)・価格(Price)・流通(Place)・プロモーション(Promotion)を表しています。
今回は、これらの点から起業チェックリストを考えてみましょう。
1.最も重要な顧客の明確化/顧客(Customer)
起業チェックリストを考える際に、とかく自社のことや競合のことを最初に考えがちですが、まずはお客様ありきです。
あなたが経営する会社が対象とするお客様は誰なのか?
この点をより詳しく具体化しなければ、
その人たちに喜ばれる商品・サービスが何かということがぼやけてしまいます。
まずは、誰と仲良くしたいのか。誰に何で喜んでもらいたいのかを考えましょう。
2.起業前に重要となる競合分析/競合(Competitor)
お客様が明確になり、自社であれば、このような商品・サービスの提供ができるということがわかってくれば、その商品・サービスを扱う競合他社の分析をすることが大切です。
この分析が十分に行なわれないと、
自分たちの独りよがりになりがちです。
自分たちの優れた開発力や技術力に基づく商品・サービスなので、
「競合分析なんてしなくても大丈夫」
と思う人がいますが、これではどのように自分たちの優れた商品やサービスを際立たせて紹介すれば良いのかが具体的になりません。
そのようなことがないように、競合他社のことについても十分に知りたいですね。
そのため、起業チェックリストには競合分析もぜひ含めてください。
3.起業後に自社を際立たせるためには/自社(Company)
お客様もはっきりし、競合他社についても詳しくなったら、
自社をどのように演出すれば、
対象にしている人たちにアピールすることができるかを考えます。
人が商品を買ったり、サービスを利用する時には、こういう会社であれば、信用できるという基準があります。
その基準は、業界によっても違ってくると思いますが、あなたの起業する業界では、どのようなビジネス要素があると、お客様の信用がアップするのでしょうか?
この点を十分に考えてみてください。
4.商品・サービスに対するこだわり/商品(Product)
世の中には、有り余るほどの商品・サービスがあります。
その中から、お客様はどうしてその商品・サービスを選ぶ必要があるのでしょうか?
あなたの会社のその商品・サービスに対する強いこだわりを、お客様に十分に伝えることができれば、お客様は「買ってみよう」「利用してみよう」となるのです。
そのため、こだわりのストーリーを具体的に作ってみてください。
あなたの会社が扱う商品・サービスができるまでの経緯がユニークに紹介されているストーリーがあれば、納得して買いやすくなります。利用しやすくなります。
このストーリー作りを、起業チェックリストに加え、自分の言葉でストーリーを書いてみてください。
5.納得できる価格帯とは/価格(Price)
お客様というのは「お得感」に敏感に反応します。
ただ価格が安ければ良いということではなく、
高くても、納得できる理由がきちんと示されれば、
その高い価格でもお得だと思って買ってくれるのです。
この演出をどのように行なえば良いのか?
これは、起業チェックリストでも重要な部分です。
お客様の貴重はお金をいただくのです。
支払った金額以上に、お客様にはどのようなお得なことがあるのでしょうか?
そのお客様メリットを十分に意識した価格設定が重要なのです。
お客様は商品の機能を買うわけではありません。
その商品を使って、生活が楽しくなる。楽になる。幸せな気持ちになる。
そのようなメリットを欲しいと思っているのです。
その点を意識して、お客様メリットと価格のバランスを考えてみましょう。
6.流通方法の効率化が鍵/流通(Place)
「買った商品は、すぐにでも使いたい」
このように思う人が多いですよね。
お店で買えば、すぐに使えるでしょうが、
通販で買ったのであれば、商品が届くまでに何日も待つことになりますね。
一日でも早く使ってもらうための流通の効率化。
もちろん、流通コストも抑えないと利益が増えませんよね。
これらの点についても、起業チェックリストでぜひ考えておきたいですね。
お客様に商品を届けるだけではなく、飲食店を経営するのであれば、
良い食材をどのような流通ルートで手に入れるかを開拓する必要もあるでしょう。
鮮度が落ちない流通ルートを見極める。このような視点も必要ですね。
7.成功には集客方法の検討が不可欠/プロモーション(Promotion)
いくらお客様を明確にして、喜んでもらえる商品・サービスを作ったとしても、その人たちに知ってもらえる集客が上手くできなければ、売上は増えません。
あなたは、すでに集客方法を考えているでしょうか?
この集客方法の具体化は、起業チェックリストにおいても、とても重要です。
たとえ競争力が高くない商品だとしても、集客力がある会社は、どんどん売上を伸ばしています。
集客には、どうしても広告予算が必要になりますが、広告費以上の利益を出すことができるプロモーションを実施することができれば、あなたの会社を長期的に成長させることができます。
ただし、すべてのプロモーションが上手くいくわけではありません。
広告を企画し、広告内容を検討し、どの媒体でどのタイミングで広告を出稿するのか。そして出稿後の広告の効果測定をしっかりと行ない、良かった点、悪かった点を見極め、次回のプロモーションに生かす。
このための事前計画を、起業チェックリストで行なうのです。
起業チェックリストを一緒に検討してみませんか?
私たち「会社設立サポーターズ」の会社設立コースに申し込むと、先のマーケティングのコンサルタントのアドバイスをメールで受けることができます。
今回の起業チェックリストの3Cと4Pを自分たちだけで検討するのは難しい。
もしそのように思うのなら、
会社を設立するこの機会に、
一緒に考えてもらえると起業しやすくなると思いませんか?
あなたの起業を成功させるために、ぜひご利用ください。