最近では、薬剤師ばかりではなく、一般の起業家でも、
調剤薬局を開業することを検討しているケースがあるそうです。
自分が薬剤師であれば、
「独立開業したい」と思うのは当然でしょう。
起業家として成功したいときに、
どのようなジャンルのビジネスを選ぶかを決めることになりますが、
その時に今後の高齢化社会を念頭に調剤薬局のビジネスに参入したいと考える人が増えているというのです。
今まで勤務していた調剤薬局の経営にも関わっていたというのであれば、
調剤薬局の売上を左右する要因についても詳しくなっていることでしょう。
ただ、調剤薬局の売上について詳しい薬剤師や起業家ばかりではないと思いますので、今回のコラムでは、「調剤薬局の開業時の売上シミュレーション」について考えてみましょう。
調剤薬局の開業時の売上シミュレーション
調剤薬局の売上は、以下の数式で表すことができます。
調剤薬局の売上 = 客単価 x 客数 × 営業日数
客単価は、自分たちが扱う近隣の医療機関の患者の属性によって異なってきます。高齢者が多い医療機関の調剤を扱うのであれば、平均の客単価が上がり、幼児・小児が多い医療機関の調剤を扱うのであれば、高齢者のケースよりは平均の客単価が下がる傾向にあります。
また、客数は、先の医療機関の繁盛具合に左右されます。
ただし、薬剤師が一日に扱うことができる処方箋の枚数の上限が40枚という制限があるため、扱う処方箋数を増やして売上を増やすためには、雇う薬剤師の人数を増やすことを検討しなければなりません。
営業日数は通常であれば1ヶ月で25日計算となります。
一般的には、調剤だけを扱う場合では、
うまく指導加算などができたとしても粗利益は15~20%位が多いようです。
高齢化によって、
一般的には平均の客単価は上昇傾向にあるので、
ここでは5500円で計算してみましょう。
仮に1人の薬剤師が扱うことができる処方箋枚数の40枚を扱った場合には、
5,500円 × 40人 × 25日 = 5,500,000円
売上が550万円ということになります。
この売上の粗利益は、825,000円から1,100,000円くらいでしょう。
この粗利益から店舗家賃、薬剤師の給与、光熱費等の諸経費などを差し引くと、どのくらいの利益を残すことができるかをシミュレーションすることになります。
この売上シミュレーションでは、
1人の薬剤師の場合を想定していますが、
売上を増やし、売上に対する店舗家賃や諸経費の割合を低くするためには、
複数の薬剤師を雇用することが必要になるでしょう。
あなたがどのような調剤薬局の売上予測を立てるのか。
どのようなビジネスを立ち上げたいのか。
それによって、調剤薬局の規模が違ってくるのです。
さらに、調剤薬局の売上を増やすためには、
処方箋を発行してくれる医療機関を増やしたり、
多くの地域住民とのネットワークを築いたりという工夫が欠かせません。
そのために最近注目されているのが、インターネットの活用です。
自分たちの調剤薬局の情報発信を密にし、
近隣の医療機関にも、地域住民にも信頼される調剤薬局をめざすのです。
そのためには、ホームページの活用法に詳しくなる必要があります。
そのホームページの活用法をサポートできるのが、「会社設立サポーターズ」です。
会社設立サポーターズの役割
調剤薬局の法人化をサポートしたり、
許認可申請を行なったりというサービスばかりではなく、
「会社設立サポーターズ」には、ネットマーケティングの専門家がチームメンバーに加わっています。
ベストセラーの書籍も執筆したネットマーケティングの専門家からのサポートが充実している「会社設立サポーターズ」のサービス。