飲食店を開業するという夢を実現するために、
どれだけ資金を貯めているでしょうか。
すべての開業資金を最初からすべて用意しているという人は少ないでしょう。
そのため、飲食店を開業するにあたり、
自分以外から開業資金を調達するということが必要になります。
その開業資金の調達は、3種類に大別することができます。
身内から開業資金を調達
多くの人がまず頭に浮かべるのが、
親や兄弟からお金を借りることではないでしょうか。
身内からの開業資金の援助であれば、
たとえ飲食店の経営が最初から順調にならなくとも、
返済の厳しい督促があるわけではないので、精神的に楽になるでしょう。
ただし、親から開業資金を援助してもらう時には、
しっかりと借用書を書きましょう。
そうでなければ、贈与とみなされて、贈与税がかかることになってしまいます。
日本政策金融公庫などの公的機関からの借り入れ
日本政策金融公庫や各県の融資制度を活用すると、
一般的な銀行よりはお金を借りやすいはずです。
金利が安かったり、融資期間が長かったりというメリットがあるので、ぜひ飲食店の開業時には融資を受けたいものです。
ただし、県の融資制度などでは、借入金の自己資金比率が20%などと規定されている場合があるので、すべての融資に頼るのではなく、自分でもしっかりと貯金をし、自己資金比率を高めることが大切です。
出資を募って開業資金を集めるには
親類からの借入や公的機関からの融資ばかりではなく、
ベンチャーキャピタルや個人投資家などからの出資をしてもらって飲食店を開業するという方法もあります。
この場合は、飲食店が上場を目指すなどのビジネスとしての大きな拡大が求められます。
しっかりとしたビジネスプランが出来上がり、
将来の上場プランや売上予測などに照らして、
大きな期待感を得ることができれば、
個人投資家やベンチャーキャピタルからの出資も可能性があります。
「親類から開業資金を援助してもらう」
ということであれば、これから開業する飲食店を法人化しなくてもよいのではないかと考える人もいますが、ビジネスとしての成功を目指すのであれば、法人化することがお薦めです。
家族経営的な発想でビジネスを行なうという視点では、
競争が厳しい飲食業界で勝ち抜いていくのは難しいでしょう。
さらに、日本政策金融公庫などの公的機関、個人投資家、ベンチャーキャピタルなどからの融資・出資を得ることを目指すのであれば、「株式会社」を設立する方が融資・出資の可能性が高まります。
そのためにも、しっかりと株式会社を設立し、
開業資金を十分に集めてからスムーズに開業することがお薦めです。